ネガティブなことを考えると現実になる?考えた自分を責めないために

浮かんだ考えと現実を整理する、静かな机の上のノートとスマートフォンの水彩イメージ 焦り・執着との付き合い方

ネガティブなことを考えると現実になる?

「悪いことを考えたら、本当に悪いことが起きるのでは」
「こんな不安を持った自分が、現実を悪くしているのでは」

引き寄せや潜在意識について学んでいると、そんな怖さを感じることがあります。特に、望んでいない考えが勝手に浮かんだ時に、「今考えたことが現実になったらどうしよう」と、自分の思考を責めてしまうことがあります。

でも、まず分けて考えたいことがあります。

頭に浮かんだ考えと、未来に起きる出来事は同じではありません。

ネガティブな考えが浮かんだというだけで、それが将来の出来事を起こしたと決める根拠にはなりません。考えは、出来事そのものでも、確定した未来でもありません。

浮かんだ考えを、そのまま事実にしない

人は、自分の意思とは関係なく、いろいろな考えが浮かぶことがあります。

「失敗したらどうしよう」
「嫌われたらどうしよう」
「悪いことが起きたらどうしよう」
というような考えです。

こういう考えが浮かんだ時に、「こんなことを考える自分はダメだ」「この考えが現実になるかもしれない」と、さらに不安になることがあります。

でも、浮かんだ考えが、そのまま事実になるわけではありません。

日本心理学会の一般向け解説でも、意思とは関係なく浮かぶ思考があること、その内容が必ずしも事実ではないこと、ネガティブな考えが浮かぶこと自体で自分を責める必要はないことが説明されています。

日本心理学会「落ち込み予防の心理学」

大切なのは、考えが浮かんだことだけで未来を決めつけないことです。

思考が行動に影響することと、外の出来事を決めることは別

考えていることが、自分の注意や選択に影響することはあります。

例えば、「失敗したくない」と思うことで、準備をするきっかけになることもあります。一方で、不安から避け続けてしまうこともあります。

だから、自分が何を考えているかを見ることには意味があります。

ただ、「悪いことを考えたから、相手が必ず離れる」「不安を感じたから、嫌な出来事が起きる」というように、頭に浮かんだ考えだけで、他人の意思や外側の出来事まで決まるわけではありません。

相手の事情、相手の選択、環境や偶然など、自分だけでは決められないものもあります。

説明用の仮例:返信がない時、考えたことと分かっていることを分ける

これは説明用の架空例です。実在の人物や、僕自身の経験ではありません。

例えば、ある人が友人と明日の待ち合わせをする予定で、場所を今夜までに決める必要があるとします。

相手へ確認のメッセージを送りました。しかし、しばらく返信がありません。

その時、
「嫌われたのかもしれない」
「こんな不安を考えたせいで、関係が悪くなるのでは」
という考えが浮かびました。

ここで、実際に分かっていることを見ると、「まだ返信がない」という事実だけです。

一方で、「嫌われた」「関係が壊れる」という部分は、まだ確認できていない解釈です。相手が忙しいのかもしれませんし、別の事情があるのかもしれません。

この場面では、待ち合わせ場所を決める必要があるため、用件に必要な確認を送る選択があります。

例えば、
「明日の待ち合わせ場所を決めたいので、確認できたら返信をもらえると助かります」
というように、必要な内容を伝えます。

ここで大切なのは、不安をなくすために相手の気持ちを確定させようとすることではありません。必要な用事に対して、自分ができる対応を選ぶことです。

返信がいつ来るか、相手がどう感じているかは、自分が考えるだけでは決められません。

考えが浮かぶたびに確認し続ける必要はない

ネガティブな考えが浮かんだ時に、「これは現実になる考えなのか」と毎回確認し続けなければいけないわけではありません。

一つの場面で、「今分かっていることは何か」「今必要な対応は何か」と整理してみる方法がある、ということです。

考えが消えなくても、必要な用事へ戻ることはできます。

嫌な出来事が起きても、すべてを自分の思考のせいにしない

その後、本当に嫌な出来事が起きることもあります。

その時、「やっぱり自分が考えたせいだ」と全部を自分の責任にしてしまうことがあります。

でも、出来事には、自分の思考以外にも相手の事情や外的条件があります。

自分がした言動を振り返ることと、「望んでいない考えが浮かんだこと」を責任として背負うことは別です。

起きたことから、自分が変えられる部分を見ることはできます。でも、頭に浮かんだ考えだけで、すべての原因を自分に向ける必要はありません。

もし不安や考えへのとらわれによって、日常生活に大きな支障が出ている場合は、専門家や医療機関へ相談することも選択肢の一つです。

引き寄せを怖さではなく、自分を見るために使う

引き寄せや潜在意識について学んでいると、「どんなことを考えるべきか」に意識が向くことがあります。

でも、ネガティブな考えが一切浮かばない状態を作ることだけが目的ではありません。

浮かんだ考えを、そのまま未来の確定情報にしない。その上で、今の自分が選べることを見る。

以前の記事でも書いたように、ネガティブなことを書いたから悪いことが起こる、と決めつける必要はありません。

潜在意識を学んでも現実が変わらないとき、何を確かめる?

不安や考えを整理しながら、自分が望む方向へ進むための見方として使ってみてください。

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